Question.
10年前の作品に手を加えたいと思っています。 画面の表面は煙草のヤニその他で汚れていると思われます。画面の洗浄方法、絵具の使い方について教えてください。(必要であればホルベイン画用液の使い方もお願いします)Answer.
加筆とおっしゃるからには部分的なのでしょうから、その箇所をテレビン油やペトロールでそっと撫でるように拭って何度も洗えば一応とれます。くだんの画面が現在もなお典型的な油彩作品のように光沢を伴っていたら加筆しても絵具がうまく乗りません(滑ります)。ルツーセなどを施すとつきが改善されますが、本質的には表面に乗っかるに留まります。古い作品への加筆は困難が伴います。加筆時の色合いと、それが乾いてからの色合いとの動きなどを厳密に考慮する必要があり、大抵はバルールが壊れて結構目立ちます。実質的はに「修復」と同じ考え方で作業される代物とお考え下さい。
プロの修復家は、油絵具を使わずにガッシュや修復用の合成樹脂絵具を用い、乾燥後にワニスを用いてバランス調整しますが、誰にでもできるというものではなく修業を要します。


