Question.
最近、貴社製品の缶入り油絵具(油彩のパーマネント ホワイト)を使いましたが、一度使用すると次に使うまでの期間が数日空けば、缶の中で絵具表面が固まってきて苦労しました。 ラップを表面に被せたりもしましたが、これもなかなかすっきりせずうまくいきません。 何か良い使用方法が無いのでしょうか? 缶の中に水を溜めて絵具と空気の接触を絶つ方法は如何でしょうか? また、水の代わりにポピー又はリンシードといったようなオイルを使えばどうなるのでしょうか?Answer.
ラップを表面に被せるやり方と、ポピー オイルを表面に薄く張るやり方が有効です。 油絵具は空気中の酸素の力で重合固化します。よって缶入り絵具のように容器自体に空気層の設けられる形態は製品の保管上極めて不利です。そこで出荷製品自体は、絵具表面を丁寧にならし、塩化ビニリデン フィルム(商品名サランラップやクレラップ)を貼り付けて空気を遮断します。 これを再現して頂ければお手元でも保存できます。1.使い終わった容器を机の上で水平にドンドンと何度か叩く。→絵具の表面が概ね平らになる。
2.ラップを円形にカットする。→そのままではグニャグニャして切り難いので、紙に挟んで紙ごと切る。
3.ラップの中央を絵具表面の中央にそっと乗せる。
4.そのまま放射状に四方八方へ押し広げる。→空気が入らないように貼る。
これでもうまくいかない場合は、表面に液体の遮断層を設けます。
水は使用しないでください。理屈上水と油ですから合理的で、使用前に捨てればそれでよい訳ですが、実際には残った水分が絵具中に混ざります。そのまま使用時にこねると懸濁して絵具中に分散し、場合によっては乳化しコテコテになります。これは正常な状態とはいえません。画面に水分が導入される原因にもなり物理的な支障も伴います。
ポピー オイルはホワイトに使われる油であり、単独だと乾燥にひと月程かかる遅乾性油なのでこれが利用できます。
1.使い終わった容器を机の上で水平にドンドンと何度か叩く。→絵具の表面が概ね平らになる。
2.ポピー オイルを表面に薄く注ぎ、全体を濡らす。
3.そのまま密蓋する。
4.使用時、上の油を静かに流し出す。→傾けたまま暫く放置する。
5.ちょっと下層の絵具を用いる。
前段説明からもご理解頂けると存じますが、長期保存をお考えの場合はできるだけそれ自体が密閉容器であるチューブ入りの製品のご利用をお勧めします。


