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■蜜蝋(Bees Wax) アフリカ産蜜蜂の巣から加熱圧搾法、抽出法などによって採取した蝋を精製加工した上品質の蝋。 古代より描画用の代表的な蝋として利用されてきた。 ペトロールやテレビン油に溶解でき、絵画の表面保護(艶なし) として利用される。 また、油絵具の展色材に添加され絵具の粘稠性の付与、ダンマルガムとともにキャンバスの裏打ちなどに使用される。
● 外観 白~帯黄色、半~不透明、粒状 ● 組成 主成分としてミリシルアルコールのパルミチン酸エステル ● 融点 60 ~ 65℃
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■ダンマル ガム(Gum Dammar) 東南アジアに生育するラワン属の樹木の樹液を精選したもの。 昔からテンペラ画や油彩画の材料として有名。溶剤に常温で溶解する。 テレビン油で溶解したものは画面に塗布して艶のある保護ワニスになり、卵に添加し卵メディウムになる。テレビン油やペトロールで溶解し乾性油と混合すれぱ油彩の描画用メディウムとなる。 他に蜜蝋と混合しキャンバスの裏打ちに使用される。
● 外観 淡黄色、半透明、塊状 ● 組成 ダンマロール酸などのトリテルペン化合物 ● 軟化点 70~80℃ ● 融点 100~160℃
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■アラビア ゴム(Gum Arabic) 北アフリカスーダンに生育するアカシア科の樹木の樹脂。 人手による精製品の上品質を粉にしたもの。 中世から水彩絵具の材料として使用されてきた。 水に常温で溶解する。 展色材として高濃度でも低粘度の性質が好まれる。 10%水溶液は不透明水彩絵具、30%水溶液は透明水彩絵具の展色材になる。
● 外観 淡褐色、粒状 ● 組成 主成分としてアラビン
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■ アルキド樹脂(Alkyd Resin) フタル酸とグリセリンから作られるアルキド樹脂を大豆油で変性し、絵画制作に用いる普通の乾性油と同じように常温乾燥するよう加工した液体型の合成樹脂で、非常に強靱な塗膜を作り、当社ではチューブ型画用液の原料に用いている。 調合画用液の原料に配合したり、そのまま絵具に混ぜる。筆跡を抑えた滑らかな固い塗膜の画面になる。 グリセリンはアルコールの一種なので、その「アル」と酸の「アシッド」とをつなげたのがこの名の元になっている。
● 外観 茶褐色、高粘稠液 ● 組成 無溶剤型大豆油変性アルキド樹脂
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■ コーパル ガム (Gum Copal) 東南アジアに生育する樹木より採取した樹脂で、天然樹脂の中では最も硬いものに属する。 ダンマル ガムに比べ、硬くて透明な塗膜を作る。 そのままでは乾性油や溶剤に溶けないので、長時間の高温加熱処理を行い、溶けるように加工してある。 樹脂だけでは脆いため、通常サンシックンドオイルかスタンド油を混合し、速乾性の描画用メディウムとして用いる。 テンペラや油彩画の箔押しにも使われる。
● 外観 黒褐色塊状 ● 組成 トリテルペン化合物
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■ 膠(Glue) 兎の皮より採取した最高級品。 板膠を粉砕したもので粉砕時の危険性がなく、溶解も容易。 古代より絵画材料として存在している。 水に常温で膨潤し加熱して溶解する。 膠は低濃度で高接着性があり、顔料の色の保証や吸収性下地に有利。 また、低温で凝固し加温することで流動性を生じることは技法に大きい影響力を持っている。 膠は熱により強度を失うので溶解時の加温は湯煎で60℃以下にとどめる。板、布、紙などの目止め、日本画、テンペラ画、油彩画などの各種絵画の下地に使用される。 ● 外観 黄褐色~褐色、半透明、粉~粒状 ● 組成 誘導蛋白質 |
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■ カゼイン(Casein) ニュージーランド産ミルクカゼインで、乳酸菌で処理した最上質のものである。 古来より接着剤として膠と並ぶものであった。水には膨潤し、アルカリで溶解する。 絵具にすれば艶消しの明るい色彩が得られるが、カゼイン乾燥塗膜は大変硬く脆いので基底材はしっかりした板が良い。 カゼイン水溶液は腐敗しやすく、防腐剤を添加し冷暗所に保存する。 吸収性下地、カゼイン絵具に使用する。
● 外観 白色、不透明、顆粒状粉体 ● 組成 リン蛋白質
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■ アルファ ピネン (α‐Pinene) テレビン油の主成分でそれから蒸留により抽出する。 文献の中には画用液処方としてテレビン油の代わりに使用されている例がある。 乾性油、樹脂、蝋などを良く溶解し、ペトロール、無水アルコールと良く混合する。 テレビン油よりもやや早く蒸発し、空気酸化に対する安定性も多少優れる。 テンペラ画や油彩画の各種画用液の調合に用いる。
● 外観 無色、透明、液体 ● 組成 主成分としてα‐ピネン ● 引火点 32℃ ● 沸点 150~160℃
[テレビン油との比較]
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比重 |
重合残分% |
酸価 |
蒸留試験 |
| 初留℃ |
留出容量% |
| α - ピネン |
0.861~0.865 |
1%以下 |
0.1以下 |
154℃以上 |
158℃未満に95%以上 |
ホルベイン テレビン油 |
0.860~0.875 |
2%以下 |
0.1以下 |
150~160℃ |
170℃未満に90%以上 |
局方 テレビン油 |
0.852~0.870 |
2%以下 |
- |
150~160℃ |
170℃未満に90%以上 |
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■ サンシックンド リンシード オイル(Sunthickend Linseed Oil) (油絵具用画用液シリーズの製品です。) 精製亜麻仁油を水に浮かべ日光と空気に晒し増粘させたもの。 昔からテンペラメディウムや油絵具の画用液として使用された。 油彩画に使用すると絵具の乾燥の促進と光沢、透明性が期待できる。 スタンド油とは異なりテンペラメディウムのような水性のものと混ざりやすい。 テンペラメディウム、油彩画用液、混合技法用ワニスなどに用いられる。
● 外観 黄褐色、透明、粘稠液体 ● 組成 晒し亜麻仁油
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■ ダンマル ワニス(Dammar Vanish) ダンマル樹脂をテレビン油に溶解させたワニス。「ワニス調製法」で記載の方法で自製もできる。
● 使用法 ・ 保護ワニス:油彩やテンペラ画面に、そのままか、テレビン油で薄めて塗布する。 ・ 調合溶き油:これに植物油とテレビン油を適宣混ぜて油絵具用調合溶き油をつくる。 ・ 卵テンペラメディウム:卵と混ぜるとテンペラ用メディウムとなり、それに顔料またはガッシュ絵具を練り合わせると発色の良いテンペラ絵具ができる。 ● 外観 淡黄色透明~帯黄色半透明~ 淡黄濁、液体 ● 組成 ダンマル樹脂、テレビン油
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■ 防腐剤(Preservative) 活性成分がチアゾール系化合物。アラビアゴム、膠、カゼイン等の水溶液の防腐剤。 銀箔などにも安定していて変化を与えることはない。 経口致死量LD50=1.25~2.5g/kgの低毒性物質。 各水溶液100mlに5滴が適量。手や顔などの皮膚についた場合は、刺激があるのですぐ水で洗い流すこと。 ※LD50は動物の体重1kgに対する致死量で、30mg/kg以下のものを毒物、30mg/kg~300mg/kg以下のものを劇物と区分している。
● 外観 茶褐色、透明、液体 ● 組成 ベンズイソチアゾリン
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■ 防黴剤[ぼうばいざい](fungicide) イミダゾール系化合物を活性成分とする。アラビアゴム、膠、カゼインなどの水溶液の防カビに用いる。水には溶けず、アルコールに数%ほど溶けるのみなので、メディウムや絵具に練り込むような形で用いる。 タブローに分散させる用法も試みられている。 経口致死量LD50=3.1~3.8g/kgと低毒性であり、食品添加物にも用いられている。
● 外観 白色粉末 ● 組成 チアベンダゾール (チアゾリルベンズイミダゾール、TBZ)
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■ムードン下地用 ■ムードン仕上用(Meudon) ベルギー(下地用)やフランス(仕上用)の山岳地域より産する優れた天然白亜。 下地用は色が少し暗く、仕上用は色が白く明るい。 昔から絵画の下地として使用されてきた。 膠やカゼインと練って吸収性下地、鉛白と混合して乾性油と練り合わせ非吸収性下地とする。
● 外観 白色、粉体 ● 組成 炭酸カルシウム、クレー、微量の鉄系成分
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■ ボローニャ石膏(Gesso Bologna) イタリア産天然二水石膏で非晶質石膏ともいう。 イタリアの地名ボローニャが冠されて販売されている。 古来、イコンなど板絵の下地としてつとに有名。 膠で練り吸収性の下地とするが、顔料結晶の形、大きさから弾力性があり金箔の磨きに最適である。 今日白亜・石膏などの材料を問わず、下地材を総称して「ジェッソ」と云う。 これは元来「石膏」を意味する言葉であって、その所以は「ボローニャ石膏」にさかのぼる。
● 外観 微灰色、粉体 ● 組成 硫酸カルシウムの二水和物
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■ アルミナホワイト(Alumina White) 油絵具の体質顔料で乾性油と練ると半透明になり、油絵具の透明性を強調できる。
● 外観 白色、不透明、粉体 ● 組成 水酸化アルミニウム ● 吸油量 65~70
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■ リトポン(Lithopone) ドイツ産の硫化亜鉛と硫酸バリウムの複合顔料。 毒性なく、白色度高く、隠蔽力大きく、アルカリ、硫化水素で変色しない。 水に馴染みやすいので水性絵具の白色や下地として使用される。
● 外観 白色、不透明、粉体 ● 組成 硫化亜鉛、硫酸バリウムの複合
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■ カオリン(クレー) (Kaolin)(Clay) 北米産の天然カオリンを微粉砕した顔料で、絵具の体質材に使う。 水系、油系のどちらに用いても優れた安定性と滑らかな質感を示す。 中国の西安北東部山地の高陵(カオリン)に産した品が景徳鎮の陶磁器に使われて高い評判を得たことから、この名がある。
● 外観 白色、粉末 ● 組成 ケイ酸アルミニウム
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